2011年09月19日

○ 少見多怪 ● ウミガメの話

○ 少見多怪 ● ウミガメの話


何年か前の夏、沖縄本島南部のとある海岸にウミガメの産卵を見に行きました。

潮の満ち干きを計算して。 真夜中です。


 一日目。 満潮から2時間、計4時間以上待ってもウミガメさんは現れず、その日は帰りました。

 二日目。 満潮からしばらくしてウミガメさん上陸。
しかし、彼女を一目見ようと集まった人間たちの気配に気付いたのか、砂浜を長いことウロウロした後、卵を産むことなく海に帰っていきました。

 三日目。 やはりウミガメさんは現れませんでした。

でもねぇ、ずっと声をひそめて待ってる間、満天の星空を眺めてました。 すごいです。 天の川ってマジ美しーです。 流れ星なんてフツーにバンバン流れてました。

 ウミガメさん。。。 彼女たちはとてもデリケート。
面白半分で見に来て、海にカイチューデントーを向ける人間。大声でしゃべりまくってる人間。

    あなたたち、二度と来るなーー!!!

産卵を見れなかった事に腹を立ててる訳ではありません。
人の気配に怯え、産卵せずに海に帰っていった亀は、結局砂浜に産卵することができず、やむなく海の中に卵を産み落とすといいいます。 その卵がかえることはありません。

 その海岸に産み落とされる卵の数と、亀が卵から大人になるまで育つ確率を調べて計算してみてください。。。


*注 
   一匹のウミガメが①シーズンに産む卵の数は300~600個といわれています。
   そのうち無事成体になるのは100分の1とも、5000分の1とも言われています。



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 以前、マレーシアのとある小さな離島を訪れた時のこと。
手違いがあって宿がとれず食堂の床に寝かされたことがある。
肌寒さと地面を這う見たことない虫、ドデカい蜘蛛。
よく眠れるわけもなく日の出とともにビーチに出てみた。
すると、砂の上にブルドーザーが通った跡のような模様。
跡をたどると、そこには穴を掘り返す地元の若者たち。

   ウミガメの卵だ。

この辺の人たちはウミガメの卵食べんの? ←無知ゆえの純粋な疑問

それとも。。。ミツリョウ? ←あまりにも浅はか。。

若者たちに声をかける。

  『なにやってんの?』

彼らは優しい目で一言

  『プロテクトだよ。』

地球についてまだまだ無知な自分を力いっぱい恥じました。






Posted by 樂活 168 OKINAWA at 15:55│Comments(0)
 
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